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実在して欲しい「古書カフェすみれ屋」

謎解き系ライトノベルで、シリーズとして続いたら面白いのにな~と思った一冊 

「古書カフェすみれ屋と本のソムリエ」

古書カフェすみれ屋と本のソムリエ (だいわ文庫)

すみれ屋で古書スペースを担当する紙野君が差し出す本をきっかけに、謎は解け、トラブルは解決し、恋人たちは忘れていた想いに気付く―。オーナーのすみれが心をこめて作る絶品カフェごはんと共に供されるのは、まるでソムリエが選ぶ極上のワインのように心をとらえて離さない5つの忘れ難いミステリー。きっと読み返したくなる名著と美味しい料理を愉しめる古書カフェすみれ屋へようこそ!

 

 

私のラノベの勝手なイメージでは、女性が主人公の場合、年齢は10〜20代!

しかし、この

「古書カフェすみれ屋」の主人公、玉川すみれは、37歳!アラフォー女性!

ということで、それだけでも何となく親近感。

といってもすみれは、学生時代にアメリカ留学し、外資系企業で勤めていたという立派なキャリアを持っている。この「古書カフェすみれ屋」も賃貸ではなく店舗付き住居として購入し、いい感じ(想像)にリノベーションしている。

 

ちなみに古書スペースを担当する紙野君はすみれより5歳年下の32歳。彼も不思議な男性で、このお店のキーマンでもある。この「本のソムリエ」は紙野君のこと。

あらすじに書いている通り、カフェで起こったトラブル、お客さんの相談事を解決するためのキーワードが紙野君が「買ってください」という本に答えが書いている。

すみれもお客さんが買った本を紙野君から買って読んで、そのお客さんを想像しながら謎を解いていく。答え合わせはお客さんが持ってくる。

 

すみれ屋のフードは「すみれが食べたいもの」、お店の雰囲気も「すみれが心地よい空間」 を目指している。

フードは、留学していたアメリカの味を再現した軽食ではない主食になるどっしりしたサンドイッチが看板メニュー。昼はランチ、夜はビストロ風で料理描写が上手く、美味しそう。すみれ屋近所にあったら通いたい。。。

 

2作目も出ている。

古書カフェすみれ屋と悩める書店員 (だいわ文庫)

「この本、買っていただけませんか?」「それってつまり―いまわたしが話した不可解さの答えがこのなかにあると?」すみれ屋の古書スペースを担当する紙野君がお客様に本を薦めるとき、きっと何かが起こる―。初デートの相手のつれない行動の理由も、見つからない問い合わせ本のタイトルも、恋人が別れを匂わせた原因も、…すべてのヒントと答えは本のなかにある!?日常ミステリー第2弾!大切な一歩を踏み出す誰かを応援する、スウィート&ビターな4つのミステリー!

この「悩める書店員」って誰のこと?と思ったら紙野君ではなく、、、開業前にすみれと紙野君が出会ったブックカフェの後輩スタッフ(本屋担当)のことみたい。 

 

今のところ続編は出ていない。2作目では、すみれが依頼された謎に悩んでいた時に紙野君本を選んで欲しいをお願いするシーンがあったりして、これ以上続きはないことが示唆されているのか…。

2作目はすみれ屋の進展として、新しいカフェスタッフも入ってきたりもしている。

 

すみれと紙野くんの今後の関係も気になるし、引き続き出ればいいなぁと思っている。