なかなかボリュームが大きくなってきた「紅霞後宮物語」
この頃古代中国をモチーフにした後宮モノが流行っているのかな、というぐらい後宮を舞台にした物語が割とあるんだなという印象。「薬屋のひとりごと」「後宮の烏」は今読んでいるし。。。
後宮はつまり、日本の歴史でいうところの大奥だが、後宮には皇帝の妃たちと女官、宦官が暮らしているところで、妃ごとに建物があてがわれているし、診療所や女官の寮、台所などもあり、一つの大きなまちのようなものである。大奥に比べればスケール感はかなり大きい。
さて、「紅霞後宮物語(こうかこうきゅうものがたり)」も中国をモデルにした架空の国を設定した物語。原作小説とコミックスと両方あり。
↓こちらはコミックス
あらすじ
関小玉(かん しょうぎょく)、33歳。
最強の軍人と噂される彼女は、「とある事情」から、
かつての相棒にして今はこの国の皇帝である文林(ぶんりん)の懇願を受け、 ある日突然、皇后となった。いきなり夫婦となった文林との関係に戸惑いつつも、 小玉は持ち前の前向きさと大雑把さを武器に、
女性の嫉妬と欲望が渦巻く後宮「紅霞宮」に入る。他の妃たちの嫌がらせにも気づかぬ小玉のマイペースさに、後宮はまさに大混乱!
だが、その混乱は後宮に潜む”闇”をも目覚めさせてしまい……。
コミックスは半分コメディっぽい感じで構成されているようで、読んでいて結構面白い感じでもある。絵もコマ割りも美しい。。。
しかし、色々詳細なところを読み込むならば小説。というのと、図書館で借りれたのもあって、読み始めた。
ちなみに小説版は、富士見L文庫から出ている。
カバーイラストは若干耽美な感じ。
今、第九幕読んでいるところ。
だんだん読み進めていけばいくほど、重たい。話が重たい。。。
戦も何度ともなくあり、小玉は皇后として将軍として軍を率いる中で、戦友を失うこともあり。後宮の中でも生き、死に、別れ。
国が衰退していく激動の時代の中で、それぞれに生き延びるか、死に絶えるか。
第八幕から第2部に入る。
冒頭に人物紹介など解説が入るので、読みやすくなる。
(公式サイトにも少し掲載されているので、そちらも参照に…)
原作者雪村先生があとがきに登場人物を評して、
「完全な善人もいないけど、完全な悪人もいない」
というようなことを書いていて、それぞれに思惑は色々あり、あけっぴろげにみえる主人公小玉でも、皇后として押さえるべきこと、やるべきこと、を役人としてもきちんと線を引きながら執務をこなしている。
しかし、最近オレンジ文庫ばっかり読んでいたので、あとがきのある文庫が逆に新鮮である。。。
そして、小玉が軍人になった経緯、、、ということで小玉が後宮に入るまでの話「第零幕」も4作目まで出ている。とことんまでに小玉の人生を語ってくださるという!!
読み終わるまでまだまだかかりそうw