piyokoworks

つくる、はたらく、うごく、たのしむ

最近読んだ本2018年秋冬

自宅の本があふれてきた(というか地震で倒れてから本収納が少なく平積みしたままになっている)ので、図書館を利用中。

そろそろエエカゲン本を片づけなければ…

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日経新聞の読書コーナーで紹介されていた「新築がお好きですか?-日本における住宅と政治-」著書は政治学行政学・地方政治を専門にされている方の本。

新築がお好きですか?:日本における住宅と政治 (叢書・知を究める)

意外とこういった分野の話題になると建築学分野にはあまりない。建築学系は夢を語ると揶揄される所以か…

個人的興味としては同年代や少し下の30代前後で、結婚して、子どもがいるかいないかぐらいの世代の友人たちの多くが何かしら「家を買う」ということをしている、または検討している。それはなぜか?

私が置かれている環境が特殊であるというところは除いても、どうして大借金を投じてまでマイホームを手に入れる必要があるのか、そして残されていく実家はどうする?!というところが気になっている。

本を読み進めていく中で、現状として70平米を超えるようなファミリータイプの賃貸住宅の流通量がとても少ないので、家族が増えて今住んでいる賃貸住宅が手狭になってくる「家を買う」という選択肢が必然的になってくる。1973年に住宅問題の研究者が呼んだ「住宅双六」というもの。『フリダシは、新婚時代の小さめの賃貸アパート。子どもが生まれるころに、分譲マンションを手に入れ、それを売り払い、庭付一戸建てを買ったところでアガリ』これを標準パターンとして金融公庫などを使い、政府が支援したこともあり、ファミリータイプ=分譲という図式になってしまったようである。

そして、このマイホームを持ったその後、30年、40年後…の問題点を指摘しているのが次の本。

これも日経新聞で紹介されていた「老いる家 崩れる街」日本の住宅ストックが過剰である、というところは以前から着目していたので、こちらも読んでみる。著者は都市計画、建築・都市計画法制度、住宅政策(都市計画、空き家問題、人口減少社会)を専門に扱っている方で、研究所ではなく一般向けに書かれた新書。

老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書)

夢のマイホームを買ったはいいけれど、ライフスタイルの変化や「住まいの老い」「居住者の老い」だけでなく、生活の基盤である公共施設やインフラなど住宅と密接に関わる住環境自体も「老いる」ことにより「街が崩れる」ことに対して問題提起されている。(ここでは、住宅=戸建だけでなくマンションも含む)

また、新築志向がもたらす、郊外の田畑のど真ん中にポツンと虫食い状に分譲される住宅地は、日本の住宅地開発の規制が緩すぎるがゆえに起こってしまっている問題でもある。実家の近所にあるある…

私の暮らすマンションもまもなく築40年となり、約1/3は70歳以上の方が暮らす。独居も多い。40年前は夫婦+子どもだった暮らしから高齢者の2人あるいは1人暮らしにとなってしまっている。マンションの設備老朽化による漏水も年間数回は起こっている。本当にこのまま住んでいて将来大丈夫か心配になる。

これらの本を読みながら、住宅を購入した/購入したいという友人たちに話を聞いてみたいなと思った。コミュニティの絡みとかその辺りも聞きたい。調べたい。

日常のささいな所からしか研究テーマは出て来ないのだ!!