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鍵屋のスピンオフの隣の和菓子屋さん「つつじ和菓子本舗シリーズ」

「鍵屋甘味処改」シリーズのスピンオフ「鍵屋の隣の和菓子屋さん つつじ和菓子本舗」シリーズも読了。

 

「鍵屋甘味処改」のレビューはこちら

(たまに加筆されているかも)

piyokoworks.hatenablog.com

鍵屋甘味処改の淀川に幼いころから片思いしていた祐雨子とそんな兄が好きであることを知りながら祐雨子に片思いしている淀川弟の多喜次の物語で、基本的な主人公は多喜次となる。最近マンガでも多いけれど、主人公以外のモノローグや心情が出てくるのが主流だなあと。

 

高校を卒業し、多喜次は和菓子屋の2階で暮らし、こずえは淀川と鍵屋で同棲生活スタートとなるところから。時系列でいえば鍵屋甘味処改の続きになり、ちょいちょい淀川鍵屋の2人も出てくる。 (ファンサービス程度だけど、淀川さんの溺愛っぷりが半端ないので、余計気になるw)

 

ちなみに祐雨子との年齢差は8歳で、物語スタート時点では、多喜次18歳で祐雨子26歳か。

鍵屋の隣の和菓子屋さん つつじ和菓子本舗のつれづれ (集英社オレンジ文庫)

これはシリーズが4冊で完結。わかりづらいけど…

「つれづれ→こいこい→もろもろ→ひとびと」の順番

多喜次は兄が営む『鍵屋甘味処改』のお隣、『つつじ和菓子本舗』の看板娘・祐雨子に絶賛片想い中。祐雨子と兄は幼なじみで、彼女はかつて兄に恋をしていた。少しでも自分を見てほしいとプロポーズした結果、答えは保留。断られたわけではないし、諦めるつもりはな い。そして高校卒業後は『つつじ和菓子本舗』へ住み込み、和菓子職人として修業の日々が始まるが…?

祐雨子は、恋愛に関してはあまり興味なく、見た目も悪くないし、好意を寄せてくれる人も過去にいたのに、、、という設定。

多喜次は幼いころに祐雨子の作ったお菓子を食べて入院したのにも関わらず、それでビビッときてからの、、、想いつづけて、片想い15年!

兄の方はそれ以降警戒して、祐雨子の作ったものはおろか、和菓子も食べないという風になったのにさ…

 

と、いうことは、初めて会ったのが多喜次3~4歳で祐雨子11~12歳ぐらい。

隣の鍵屋に遊びに来る兄弟って感じだったんかな。

 

幼稚園児と小学校高学年で、しかも祐雨子には、多喜次同じ年ぐらいの弟がいる。(彼は、4作目の「ひとびと」でようやく登場)

祐雨子は、高校生から25歳(多喜次が高2の時)まで幼なじみである多喜次の兄の淀川嘉文を思い続けてきたこともあって、余計に多喜次に対して弟という印象が抜けなかったのだろう。

 

2作目が、ライバル登場!の”こいこい”

鍵屋の隣の和菓子屋さん つつじ和菓子本舗のこいこい (集英社オレンジ文庫)

『つつじ和菓子本舗』で和菓子職人修業中の多喜次。看板娘・祐雨子への片想いは相変わらずのままだ。おまけに、新しく入ったバイトの柴倉はイケメンで客受けがよい上、多喜次よりずっと技術がある。のみならず祐雨子とも打ち解けている様子で、多喜次は気が気じゃない。そんなある日、おやっさんが自殺志願者の小林を拾ってきて…?

突然登場する、自殺志願者の小林さんがいい具合に面白く、また彼の人生転換に関わることで多喜次も一歩大人になる。

柴倉に対しても恋も仕事もライバル心を抱きながらも仲間として尊敬もしている。

淀川兄は、人と関わるのが結構苦手だったりするのだけれど、多喜次は真逆で友達がたくさんいて、友達のために素直に頑張るし、人と関わろうとする。

兄とこずえのイチャイチャに対して、「羨ましい」って言っちゃうぐらい素直。

 

さらに新しい人物登場!の”もろもろ”

鍵屋の隣の和菓子屋さん つつじ和菓子本舗のもろもろ (集英社オレンジ文庫)

『つつじ和菓子本舗』で修業中の多喜次は、アレルギー持ちでも食べられる和菓子ケーキを考案したり、父を喜ばせたいという少女の和菓子作りの手伝いをしたり、他人のために奔走する日々。看板娘・祐雨子への片想いも継続中で、同僚の柴倉との恋の攻防も相変わらずだ。そんな中、祐雨子の友人・亜麻里と知り合い、祐雨子や柴倉も含め、四人で出かけることとなり…?

ここではじめて 祐雨子(と淀川兄)の高校時代の友人たちが登場する。

友達にも敬語使うキャラの祐雨子。この物語の中で、多喜次が人として、成長していく姿が本当にたくましくてほほえましい親の気持ちになる笑。

 

4作目で、完結!の”ひとびと”

鍵屋の隣の和菓子屋さん つつじ和菓子本舗のひとびと (集英社オレンジ文庫)

『つつじ和菓子本舗』で修業中の多喜次は、相変わらず他人のために奔走する毎日。最近は、想い人である祐雨子の友人・亜麻里からの熱心なアプローチを無下にできず、困っている。そんな中、柴倉と祐雨子が急接近! 和菓子職人として先を行く柴倉へのコンプレックスもあり、珍しく落ち込む多喜次だが…? 多喜次の長い片想いに決着の時が…⁉︎ シリーズ完結。

そういえば、置物って招き猫じゃなかったっけ?あれ??タヌキ??しかも、2つの建物のつながりも「鍵屋甘味処改」と変わっている??と鍵屋甘味処改4の表紙見比べながら悩む。。。これは、図面化したい。。。

 

蘇芳家の姉弟は、父の「祐」から名付けられている。

 

最後は、ここに2組の夫婦(候補)誕生!となり、完結。

 

読み手としては、鍵屋カップルの同棲生活も気になるところではあるけれど、、、淀川&こずえ+淀川家の様子は、本当にチラッとなので、余計に気になって仕方がない。。。

 

それにしても、、、煌くんはどうなった?!とか思うよね。

鍵屋関係ないからなあ・・・

 

それぞれがハッピーになったし、一人暮らしをしている夏帆さんのことも知りたいし、、、短編集とかで、続きがでるといいなー、と淡くねがっている。