【両方文庫化!】週末、森で&きみの隣で
お題「#おうち時間」
このところ、出かけることが少なく、本の紹介が続く。
これは昨日本屋さんが文庫をみて「書きたい」と思ったので書く。
益田ミリさんの本が好きだ。
有名なすーちゃんシリーズも好きだし、エッセイもいくつか持っている。
益田ミリさんの本はエッセイもマンガも「深いな~」って思うことや「微妙な年齢の女性の葛藤と苦しみ」を重々しくなく、でも「わかるな~」っていう塩梅で描いていたり、ちょっとした一言や突っ込みなんかも面白いな~と思う。
すーちゃん後の代表作と言われていて、
自分自身、何度も読み返しているのが「週末、森で」(2009年)
自動車が当たったから、田舎に引っ越した翻訳家を生業としている早川さんは、淡々とした性格の持ち主で、お取り寄せが趣味。そんな早川さんの田舎暮らしに週末になると都会から2人の友人、マユミちゃんとせっちゃんが遊びに来ては、森に行く。
アラサーとアラフォーのはざまで都会でもまれる2人が癒されて帰っては、早川さんの森での一言(これが「深い」に尽きる)を仕事の中で思い出し、行動を変えてみたり、立ち回りを考えてみるところなど、益田ミリさんらしい無駄のない作画だし、登場人物が少なくて読み進めやすいのに、深い、というマンガ。
私がこの本を知ったときにはすでに文庫化(2012年出版)されていて、まちライブラリーの企画で読んで、面白かったので購入した。
その続編として「きみの隣で」が2016年に出版される。
「週末、森で」の10年後のおはなし。
早川さんの淡々としたキャラクターは変わらないけれど、10年の間に3人も人生いろいろ経験している。1人暮らしだった早川さんは、森で出会った旦那さんと小学生の子どもの3人暮らしになっている。母になっても、週末には変わらず都会からマユミちゃんとせっちゃんは遊びに来て、森へ行く。
きみの隣で、は早川さん、マユミちゃん、せっちゃんの3人だけでなく、早川さん家族や子どもと先生、早川さんと先生、など人間模様も広がる。その中にも早川さんの「深いな~」っていう言葉がたくさん。
文庫化はまだ先かなと思っていたら、すでに文庫化されていたことを、本屋さんに文庫が並んでいて知る。単行本をどこかに寄贈して、文庫にしようかな(本棚の都合)と検討中。
この「みちこさん英語をやりなおす」も、とても深い!