piyokoworks

つくる、はたらく、うごく、たのしむ

工事は難しい・・・

(覚書きとして)

この夏、夫の実家改装工事中(リフォーム)

建物は50年前、住まいは約40年前、夫の両親が結婚するときに夫母がデザインをし、一部夫の父もDIYを行った部分もある。しかし、夫母からすれば「料理をしたことがないときに作った台所だから使いにくい」ということをふつふつと思っていたらしく、色々なタイミングが重なり、知人の建築士さんに設計を依頼し、改装工事が行われることになった。

 

途中、夫婦のコミュニケーションの取り方のずれ、生活時間のずれ、、、色々とあり、我々も巻き込まれることもあったが…(途中私は投げ出したけど)

最終的に納得の図面になったようである。が、問題があるとすれば建築士さんが設計・工事の時点で日本にいないこと。

 

施主でありながら、2級建築士の資格を持つ夫の母が自ら現場での指示や打ち合わせをすることになり、建築士さんとは設計契約のみとしたそうである。

 

工務店さんは、建築士さんから紹介された会社だそう。 

工事途中にチラチラと覗きに行くと、改装の様が結構面白い。

 

こんな繊細な障子のある部屋もあり。2畳の茶室風空間。

f:id:piyokoworks:20200819113440j:plain

 

 

一応建築実務経験及び資格(2級建築士)持ちの私も、引き渡し前の工事チェックに同行することになった。

 

もともとの建物の精度が悪いので仕方ない面もあるが、もっとどうにかならんかったんか?というところがいくつか見られる。それはやり直すべきレベルのものも多いので、やり直しを依頼しなければならないが…

事前に打ち合わせや確認があってもよかったんじゃないか、というところが「金物の選択」「色の選択」というところ。床材と敷居の色が合っていないとか、戸当たりは床埋め込みタイプではなく、壁タイプが良かった…など。多分その会社の「標準仕様」だったり、いちいち聞くまでもないとい思い進めていたのかなーと。

 

こちら、設計監理者が施主自ら行うという異例の現場であり、工務店側も現場の施工助教を見る現場監督がいない状態、、、たぶん工務店的には、「この工事責任者=現場の監督=棟梁=現場の大工さん」ということなんだろうけど、工事しながら施主との確認や調整ができる状態ではなかったんだろうな~~~と思う(たぶん)

 

施工した工務店のHPを見ながら、大工さんを社員にしている会社であることは素晴らしいと思うけど、いわゆる職人以外で、現場監督ポジションの人がおらんのか~~~そうか~~~。だいたいは「工事部」とかそういった部署があり、現場監督と施工をする職人さんは分かれていたり、職人さんは外注(下請け)したりする工務店も多い。現場ではそれぞれが自分の持ち分を施工しているからその時はコーディネートする余裕がないんかな。。。社長も若いけど大工上がりの人だからこの辺がわからんのかな。

改めて、ここで得た教訓は、(標準仕様で確認も必要ないという物件以外は)

お金かけてでもちゃんと現場監督が必要!(現場では施工をせず、工事や職人の状況を確認し、時には特殊な金物を発注する、施主と打ち合わせをして職人に伝える人)

施主だけでは、確認には限界がある。資格も知識もある、仕事柄現場監督のようなことをしてきた経験があっても、難しかったのだから、なおさら!

 

ちなみに、私は建築設計者に対して「設計士」という言葉は使わず、資格と同じ「建築士」という名称を使っている。設計士ってインテリっぽい?ちょっと怪しい?と思ってしまう(苦笑)「インテリア設計士」っていう資格はあるが、「(建築)設計士」という資格はないし…

 

そういえば、こんな動画が

「TESTUBEすまいは住む・暮らす。生きることの座談会」というチャンネルで”建築士への要望の伝え方”についての座談会☆


特別編 「TESTUBE的 はじめての相談 建築士にどう要望を伝えるのがいい?」

 

○家を建てる、改修することを考える前に○

家を建てたくなったら

マンガ はじめて家を建てました!

Casa BRUTUS特別編集 家づくりの教科書

住まいの解剖図鑑