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小説「植物図鑑」

植物図鑑」は、「阪急電車」の作者有川浩さんの小説。

阪急電車インパクトとボリュームがあった。映画も原作におおむね忠実で、原作がほぼそのまま映像になったような感じで良い感じだった(映画館じゃなくて飛行機で見たのだけど…)

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阪急今津線に乗るとこの物語が頭に浮かぶ。しかも一時期小林に何度か行く機会があったので余計に。。。

 

そして、先日は「植物図鑑」を読む。表紙がカワイイ。 

「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか? 咬みません。躾のできたよい子です」ある日、道ばたに“落ちていた”彼。河野さやかは、樹と名乗る青年を家に招き入れるが!? ほどよく切ない道草恋愛小説。 

 

主人公 河野さやかは、アラサーで1人暮らしのOL。疲れ切っていたある日、樹と名乗る青年を拾う。この樹、家事万能でお礼に作ってくれた朝ごはんにより胃袋つかまれたさやかの提案で、始まった同居生活。

樹は植物に詳しく、河川敷や道端にある「野の草花」を使ったごはんを作ってくれる。週末には連れ立って「狩り」に出かける。

 

ラピュタのように空から女の子が降ってくる物語があるならば、

女の子に男の子が降ってくる物語があってもいいのではないか、という着想から始まった物語だそう。

降ってきただけじゃなくて、胃袋掴まれたり、家事やってもらって、生活を保障してあげたり、、、女子だってそういう男子と出会あった物語があってもいいよね、という視点で書かれている。

 

もとは携帯小説だったので、フランクな感じで話が進むので読みやすい。

 

少し、少女漫画のような雰囲気のある小説で、

恋に落ちた2人の甘い日々は長く続かず、幸せになればなるほど樹は現実を向き合うために、メモとレシピを残し、ある日突然去ってしまう

 

そんなさやかは会社の同僚からの告白にも振り向かず、

樹が残してくれたレシピノートをもとに、一人で狩りに行き、自炊をし、季節は巡る。。。

 

最後は再会できてよかった!

 

さやかのたくましさは気持ちよい!

それにしても、樹、イメージでは、さやかより年下の男子を想像していたら、実は違うかったんや!ええー拾った言うからもっと若いんかと思ったわw

ちなみに、この「植物図鑑」も映画化されているが、原作を結構アレンジしているらしく、あんまり評判良くない。小説と映画は切り離して考えるべきなんだろう。。。登場人物が少ない小説を映像にすると物語が広がりにくいんだろうけど。

植物図鑑 運命の恋、ひろいました

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そして、花ゆめからコミックスも出ている。なかなかたくましい絵の方だな~