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「茶の本」the book of tea

岡倉天心の「the book of tea」は、1906年明治39年)にアメリカで出版された、茶の歴史や文化を西洋に伝えるために英語で書かれた本であった。

茶の本 (岩波文庫)

 

 

ドイツ語やスペイン語など、世界の言葉で翻訳され、日本では「茶の本」として、訳本が出版されるようになった。日本でメジャーなのは上記の村岡博さんの訳したものだそうで、今回、私が読んだのはソーントン不破直子さんが村岡さんの訳をもとに口語訳に翻訳し、1969年に出版された、絶版になった後、2009年に新たに復刊されたもの。

 茶の本

この本を知ったときに見かけた時は別の訳者の方だった。(古本屋のインスタで見た)

図書館にあり、調べてみれば元は同じ本ということで、読むに至った。

 著者のソーントン不破直子さんは、それまで翻訳されていたこの本が、思想本のような扱いになっていて、茶の湯を嗜んでいる人やこれから始める人にわかりやすい「茶の本」を目指した口語訳にしたもの。大学院卒業後、25歳で訳されたとか!

 

この本には、茶の起源や流儀、茶碗、禅、茶室、花、茶人など、茶の湯にまつわる様々なことを解説している。

 

 

茶の湯は、禅僧たちが菩提達磨の像の前で一碗の茶をまわり飲みした儀式から興ったもの。

 

茶室は平和の家で、武器は持たず、躙口から身を屈めて部屋に入る。これは身分の上下関係なくすべての客が守らねばならないこと。

 

など、とてもわかりやすい文章で解説されており、茶道初心者としてはちょうど良い。

機会あれば他の方の訳文も読んでみたいと思うが、もっと難しい書き方なのかな?

もう少し習熟してから、かな?

 

#おうち時間