piyokoworks

つくる、はたらく、うごく、たのしむ

久々の講演

先日、上町台地今昔フォーラムにて、レポーターとして講演をさせていただく。

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会場は大阪ガス実験住宅NEXT21のホールにて

大阪ガスの社員寮的な感じになっていて、社員の方が暮らしている集合住宅)

 上町台地・今昔フォーラムvol.8
“大阪のお地蔵さん”に学ぶ、まちと暮らしの今昔物語
~人々の願いとともに移り変わり生き続けるお地蔵さんの習俗と生活文化から~

■ 主催
大阪ガス エネルギー・文化研究所(CEL)

U-CoRo - CELプロジェクト/CEL【大阪ガス株式会社 エネルギー・文化研究所】



基調講演は、大阪民俗学研究会 田野登先生

ameblo.jp


大阪の人々にとって、地蔵盆やお地蔵さんが江戸以前からずっと当たり前に存在するものとして、文学小説の記述などから見られること。先生のフィールドである港区などでもお地蔵さんや少子高齢化による地蔵盆の変化が見られているとのこと。

まだまだお地蔵さん研究は尽きないそう。

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私の方からは、空堀のお地蔵さんの近況と路地コミュニティの話をさせてもらう。

全国的には少子高齢化だが、上町台地(とくに中央区天王寺区)は、子どもは減っているどころか、増えている「多子高齢化」にもなっており、地蔵盆が「タダでお菓子をもらえる日」という認識になっていないか?という素朴な疑問や

これを少しでも解消できれば、、という思いで地蔵盆まちあるきを行っていること。

空堀の場合は地蔵盆が大規模化していないので、大勢の参加とサポートが難しく、小さな単位での主催に対して大きな単位の参加者、とすこし歪みがあるなぁと感じていることなど

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当日参加者の方々からお地蔵さんエピソードや地蔵盆を実際にされている方からの話などもあった。

・一心寺ではシアターでの人形劇の来場者を増やすためにお寺にあるお地蔵さんとひっかけて「地蔵盆フェスティバル」というイベントになっている

天王寺区五条小学校そばにある将軍地蔵尊地蔵盆は小学校を使っての大規模な盆踊り大会にもなっている。PTAなど地域の若者や地域団体の夜店で盛り上げている。お社は金剛組の施工(施工費のうん百万円をまちからの寄付で賄う)・・・将軍地蔵尊世話人会の会長さんは御年84歳!!!

福井県にあるとある町では、小学校の「総合学習の時間」を利用してお地蔵さんマップを作成した

・東灘区のお地蔵さんは、水害で山から流れてきた小さなお地蔵さんがたくさん集まってきて、地蔵盆の日にはこれらのお地蔵さんも並べている 

・京都の地蔵盆では壬生寺のレンタル地蔵の話や地蔵盆のレクレーションなどからコミュニティに関わり方に関する研究を行った研究者の話

京都市都心部における地蔵盆の運営実態と参加者の多様性:- レジリエントなコミュニティ形成に果たす地蔵盆の役割に関する研究
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005099655

 

・・・などなどお地蔵さんエピソードはさまざま。

改めてお地蔵さん(ほこら、道祖神)おもしろいなぁ~~と思った

田野先生の著書も買わねば!!!

大阪のお地蔵さん