フェニックス・モザイクレリーフ
大阪は、堺筋と本町通りの南西角にあった重厚な茶色のビル、本町ビルディングが建て替わり、「大阪商工信用金庫新本店ビル」となる
本町ビルディングの屋上にあった彫刻は、今井兼次さんという方の
“フェニックス・モザイクレリーフ「糸車の幻想」”という彫刻で、モザイクタイルは、アントニオ・ガウディの影響を受けたと言われ、有機的な形と糸車は象徴的なものである
今や南の中央大通りが幅広になりまちの南北を分けている道のようだが、大阪城からまっすぐ西に延びる本町通りはかつての大阪のメインストリートで、この南北の通りの北側が「北町」、南側が「南町」と大阪のまちを分けていた通りなのである。
戦前までは、この本町通りに店を構えることがステータスでもあり、特に繊維関係の業種が集まっていた。この「糸車」がモチーフになった彫刻も「糸(いとへん)」の企業たちの繁栄、象徴となるために作られたものなんだろうなあ~~
といっても、近くで勤めていたころは屋上に遠目に見て彫刻があるなあ~ぐらいしか見えなかった…
そして、現在、建て替わって、低層の駐車場屋上に設置され、こんなに近くで見れるようになった!ちなみに安藤忠雄事務所が手掛けたものだそう。
彫刻の足元が手すりではなく、水盤なのが美しい。
駐車場の奥の壁面にも今井兼次さんのレリーフがあるそうな。
ちなみに大阪で今井さんの彫刻が見られるのはここぐらいで、あまりないそう。