下鴨アンティーク
最寄り駅1つ手前の図書館が木金が20時まで開館していることを知ってから、ネット予約など便利に利用していたり、まちライブラリーの本の交換企画に参加したりして、読み漁っているところ。
最近シリーズで一気読みした小説が「下鴨アンティーク」
番外編も含めて8冊出ている小説で、時系列で2、3年ぐらい
***アマゾンに書いてある内容紹介***
アンティーク着物をめぐるミステリー。
京都、下鴨――。
高校生の鹿乃は、旧華族である野々宮家の娘だ。両親を早くに亡くし、古美術商を営む兄と、下宿人の慧と三人で、古びた洋館に住んでいる。
休日はたいてい、祖母のおさがりの着物を着る。鹿乃はアンティーク着物が大好きなのだ。
そんなある日、「開けてはいけない」と言われていた蔵を開けてしまう。すると、次々に不思議なことが起こり始めて…!?
作者である白川紺子さんは、大学時代を京都で過ごされ、2013年にコバルト文庫からデビューした小説家で、女性向けの小説を書かれている。
この下鴨アンティークは2015年から2018年の間に出されたもの。
文庫本の表紙がかわいらしくジャケ買い(借り)したというのもあるけれど…
主人公である鹿乃は休みの日にはよく着物を着ている。かなりモダンな着物を選んでいるようで、文章から読み取って想像?妄想?するのも楽しい
(コミック版も出ているらしく、そちらには小説の着物が実際の絵になっている)
着物好きの人におすすめしたい小説でもある。(ただし、ファンタジーが好きでない人は難しいかも)
舞台は現代だけど、「不思議なことが起こる着物」を本来あるべき色柄に戻す、という意味ではファンタジー要素もあり。結局は、人の心のわだかまりや誤解を解くことが戻すキーになるのかなと。登場人物の背景の作りこみはしっかりされていると思う。物語は連載になっているけれど、1つ1つが短編の繋がりなので、ある意味で次に引きずりすぎない話の作り方になっているので、解決は比較的あっさりしている。
ドロドロのミステリーを好む人には向かないけれど、
電車の中でちょっと読めるぐらいなので、ゆっくり読む人、物語に浸りたい人、中高生も読みやすいのでおすすめ。
下鴨神社や鴨川デルタをはじめ京都の下鴨あたりを中心に京都のあちこちのお寺や名所が出てくるので、京都好きさんも♪
この方の読書メモには、物語にまつわる着物や写真を掲載されている
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