piyokoworks

つくる、はたらく、うごく、たのしむ

今年最初の茶畑作業と工場見学

今年になってから、何度か和束町やそのあたりを訪れているけれど、久々にお茶畑作業をさせてもらう。

 

奇しくも、4月下旬より新茶シーズンがはじまり、茶農家が一番多忙な時期となっている。


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今回寄せもらった畑は山の奥の奥
隣接する茶畑がないため、無農薬で茶木を育てている

 

小さな水たまりのような池に蛙がたくさん
そして、たまたま蛙の産卵に立ち会う

卵は蛇に食べられてしまうこともあるとか

ちなみにこちらの蛙はとても珍しい蛙だそう(天然記念物級だとか)

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さて、本日は茶木の中からところどころ生えているシダや雑草を抜く作業
傍らで、お茶刈りがどんどん進んでいく

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摘み取った茶葉を軽トラに載せて工場へ運び込む

 

茶葉は、摘んで終わりではなく、工場での1次加工までが茶農家の仕事とのこと

(一般の農家でいうところの箱詰めのような工程?)

 


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煎茶にする茶葉は発酵を止めるため、風で乾燥させる

 

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30秒ほど蒸し器に入り(この蒸しがお茶でもっとも重要な工程)

 

蒸された茶葉は揉みの作業をする機械の中へと
まず、荒く揉む、ちょっと細かく揉む、すりつぶすように揉む、切るように揉む
と、「揉む」といっても様々な揉み方がある
揉み方ごとに機械も違うものへと移動していく

工場の中のガッチャンガッチャン・ウイーンウイーン
という音やコンベアの動きがなんともアナログでジブリの世界のよう

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最後に乾燥されて、袋に詰めて出荷状態に
茎や葉のひげなど分別せずそのままの茶葉を「荒茶(あらちゃ)」と呼ぶ

はじめに入ったお茶が荒茶になるまでに約3時間かかる(!?)

その後2次加工で茎やひげを取り除いたり、大きさを揃えたりすると市場に出回っている「お茶」になる

 

ブランドになっているお茶やペットボトルのお茶は安定した味にするため、様々な農家さんからお茶を仕入れ、いつも同じになるようにブレンドされる
このブレンドする人が茶匠と呼ばれる

 


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簡単にはたどり着けない山の上からの風景

急斜面に植えられた茶木が和束をはじめとする京都の茶畑風景